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NTT Com、OCNなどのユーザーに対して「マルウェア不正通信ブロックサービス」を無料提供
(2016/2/1 12:51)
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は1日、インターネット接続サービス「OCN」の利用者などを対象に、マルウェアによる不正な通信を遮断する「マルウェア不正通信ブロックサービス」の提供を開始した。ユーザーによる申し込みや設定は不要で、対象サービスのすべての利用者に対して無料で提供する。
ウイルスやワームなどのマルウェアに感染したPCは、C&Cサーバーと呼ばれる外部のサーバーと通信を行い、インターネットバンキングにおける不正送金や、マイナンバーやパスワードなどの個人情報漏えいといった被害をもたらす可能性がある。
マルウェア不正通信ブロックサービスは、マルウェアが外部のC&Cサーバーと通信を行おうとすると、通信の宛先情報からそれを検知し、アクセスを遮断することで顧客の被害を防ぐもの。通信の宛先情報に基づいて不正な通信をブロックするサービスの提供は、国内の事業者として初めての試みだとしている。
なお、検知・遮断のために参照する情報の範囲は、業界団体のガイドラインに準じており、参照するのは通信の宛先情報のみで、通信内容については参照しない。
主な対象サービスは、個人向けでは「OCN 光」「OCN ADSL」「OCN ダイヤルアクセス」「OCN モバイル ONE」、法人向けでは「OCN光」「OCN 光『フレッツ』」「OCN 光サービス(F)」「OCN ADSLアクセス」「OCNモバイルONE for Business」「OCN モバイル スタンダードd」「OCNバーチャルコネクトサービス」「DNSサービス」「『Arcstar Universal One」インターネット接続オプション』(GW型/拠点型)」「『Group-VPN』インターネット接続オプション」など。OCNの参照用DNSサーバーを利用しているユーザーに対して自動適用される。
サービスによってマルウェアに感染していることが検知された個人ユーザーに対しては、NTT Comから「OCNメール」で通知を行う。今後は、個人ユーザー・法人ユーザーとも、会員サポートページでも確認を可能にする予定。