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“1日25億”の威力、みずほ銀行が最新メインフレーム「IBM z13」採用

 日本IBMは28日、みずほ銀行が最新メインフレーム「IBM z13」を採用したと発表した。「IBM z Systems」はすでに、ネットバンキングを支えるダイレクトチャネル基盤、および基幹業務である勘定系システム基盤として稼働しているが、新たに海外勘定系システムの基盤としてIBM z13が採用された。稼働開始は2016年後半となる予定。

IBM z13

 みずほ銀行では、銀行業務のみならず、信託・証券などの業務を一元的に支える共通ITプラットフォームの構築によるワン・ストップサービス実現を推進している。最新のIBM z Systemsのプライベートクラウド基盤上にアプリ統合・集約を進め、運用負荷を軽減し、約2割のコスト削減と顧客サービスの拡充を見込む。また、スマホの普及による新たな取引チャネルへの対応を図り、将来的には取引の動向をリアルタイムに分析して、顧客の利便性に役立てる計画という。

 IBM z13は、高度なセキュリティが求められる業務において、「1日25億トランザクションを処理する」(日本IBM)のが特長。2015年3月から出荷を開始している。今回の導入事例ではこのほか、「IBM DS8870」ストレージも採用し、メインフレーム上での分析の高速化を図っている。

川島 弘之