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ピボットテーブルが利用可能になった直感的な分析ツール新版「Qlik Sense 1.1」

地図機能なども改善

 米Qlik Technologies(QlikTech)の日本法人であるクリックテック・ジャパン株式会社(クリックテック)は18日、セルフサービス型データ可視化およびデータ探索製品の新版「Qlik Sense 1.1」を発表した。すでに2月より、パートナー各社が国内販売を開始しているという。

 「Qlik Sense」は、大量データ処理でも高速に動作し、独自の連想技術により直観的な分析を行えるインメモリ分析プラットフォーム「QlikView」のコンセプトはそのままに、ユーザーインターフェイスなどを一新した製品。現場の担当者がデータから容易に気づきを得られるプラットフォームとして、より使いやすいインターフェイスを提供するという。

 今回の新版では、企業でも利用率が高いとされる「ピボットテーブル」オブジェクトを追加。軸(指標と項目)をドラッグ&ドロップで入れ替えられるので、同じデータセットをさまざまな角度から分析可能になった。何に焦点を当てたいかによって、「ピボット(列と行の入れ替え)」操作を行うだけで、分析に必要なデータだけを絞り込めるほか、逆に細かすぎるデータや無関係なデータを非表示にすることもできる。

 また、ユーザーが選んだ指標とそのパフォーマンス推移をすぐに追跡可能な「KPI」オブジェクトが追加された。第1のメイン指標を表示するとともに、それを補足・比較するための第2の指標を表示できるという。このオブジェクトには、条件つきの表示スタイリング、しきい値定義といった機能もあり、注目すべきデータや他データとの比較を、簡単に強調表示できるとのこと。さらに、トレンドを示す矢印をはじめ、その他シンボル(図形)のグラフィックスが追加され、視覚性も向上した。

 このほか、マップ(地図)機能の改善も行われている。Mapbox社との提携により、Qlik Senseにシンプルなマップ機能が追加。また、別のマップサービスを指定して利用するオプション設定や、null値の認識、透明度の調整、カラーインテリジェンスの向上なお、多くの機能が改良されたとしている。

石井 一志