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可動型プロジェクターとジェスチャー認識で新UI体験、NEC子会社が開発

 NECソリューションイノベータ株式会社は24日、対象物の動きに合わせて投影する可動型プロジェクターと3Dセンサーによるジェスチャー認識を合わせた、新しいUIを実現する「インタラクティブプロジェクションシステム(以下、IPS)」を発表した

 「何が置いてあるのか」「何を手に持っているのか」などの周辺状況を把握して、状況や動きに適したIT空間の情報を実空間へ写像するというコンセプトで開発。可動型プロジェクタで投影したコンテンツを直感的に指や手のひらで操作可能なUIを実現する。

 高輝度・高精度な映像と被写体認識ツールを連携させた追跡投影により、現実に仮想空間を溶け込ませ、仮想空間でも直感的な操作性を可能にするという。

 事前に用意したコンテンツを運用サーバーに登録することで、各IPS環境へコンテンツを配信。想定利用シーンとしては、「飲食店の映像コンテンツを店内のテーブルの上に投影し、そのテーブルに座った利用者が指や手のひらで操作」「ショールームで複数の汎用プロジェクターを使用してプロジェクションマッピングを行い、使い勝手やデザインの変更など、指や手のひらを使って自由に試す」などを挙げる。

システム構成例

 今後、実証実験を重ね、実用化に向けた機能強化を進める方針。

川島 弘之