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NTTデータ、ドコモメールを支えるクラウドストレージを構築

OpenStack Swiftを活用

 株式会社NTTデータは15日、株式会社NTTドコモのクラウド型メールサービス「ドコモメール」を支える、新たなクラウドストレージシステムを構築したと発表した。論理容量の合計が6.4PBで構成されており、NTTデータによれば日本国内で最大級のクラウドストレージとのこと。なお、同システムは1月14日に本格稼働を開始している。

 ドコモメールは、2013年10月より提供を開始したクラウド型メールサービス。スマートフォンをはじめとしたモバイル端末の普及によってドコモメールの利用者は急増しているとのことで、その数は2014年12月末現在で利用者は約1800万人に達し、現在も増え続けている。

 NTTデータでは、この状況に柔軟に対応するために、OpenStack Swiftをベースとした「プライベート・クラウドストレージ・ソリューション」を用いて、数百PBまでストレージ容量を随時拡張することが可能なクラウドストレージインフラを構築。NTTドコモの先進的なシステム構想実現を支援したという。

 このシステムでは、ストレージの障害やデータセンターの被災時にもサービスを継続運用するため、地理的に分散したデータセンターに、同じデータを複数分散して格納させており、高い堅牢性を確保。ドコモメールのアーカイブデータの信頼性・安全性を向上させたとのこと。

 なおNTTデータでは、今回採用された「プライベート・クラウドストレージ・ソリューション」を、ほかのクラウドサービスにも適用していく予定。また、同ソリューションのベースとなっているOpenStack Swiftについては、NTTソフトウェアイノベーションセンタとも連携し、大企業向けシステムへの適用を行っていく考えだ。

石井 一志