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米Microsoftが最大1万8000名を削減、旧Nokia関連の人員を中心に

 米Microsoftは18日、今後1年間に最大で1万8000名の人員を削減する組織再編計画を発表した。組織の簡素化、ならびに、買収したNokiaのデバイスおよびサービス事業とMicrosoft全社的戦略との整合性を高めるのが大きな目的とのことで、Nokia関連の領域では製造部門を含む約1万2500名を削減するとしている。削減は12月末までに大部分が完了し、2015年6月末までにすべて完了する予定。

 Microsoftでは、この組織再編のために、今後1年間で11億ドル~16億ドルの費用を計上するとしており、7億5000万ドルから8億ドルの退職金や関連給付金費用、および3億5000万ドルから8億ドルの資産関連費用が含まれるとのこと。

 なおMicrosoftのサティア・ナデラCEOは公開書簡の中で、情報の流れと意思決定を加速するために組織のフラット化を図るほか、ビジネスプロセスとサービスモデルもより柔軟かつ効率的になるとコメント。効率化によってWindows Phone事業も強化する考えで、製品については、一部の「Nokia X」をWindows Phoneである「Lumia」へ変更することも明らかにしている。

石井 一志