バッファローの企業向けNASとWindows Azureが連携、ベーステクノロジーがソリューション提供へ

　株式会社バッファローは26日、Windows Storage Server搭載の企業向けNAS「テラステーション WSSシリーズ」が、日本マイクロソフトのクラウドサービスであるWindows Azureと連携可能になると発表した。

　両者の連携は、ベーステクノロジー株式会社の開発する連携ソフトによって実現されるとのことで、同社より、NAS本体・連携ソフト・導入支援サービスなどをセットにした「QuiXストレージ for TeraStation WSS」として、5月上旬より販売される予定。またこのソリューション提供に伴い、日本マイクロソフト、ベーステクノロジー、バッファローの3社は協業を行い、企業や個人事業主のBCP対策を推進するとしている。

　このソリューションを利用すると、「テラステーション WSS」上に保存したデータを、Windows Azureのクラウド環境でバックアップすることが可能になるため、ディザスタリカバリ（DR）対策として活用可能。またDR用途のみならず、例えば「テラステーション WSS」上でデータを誤消去してしまった場合などでも、Windows Azureのバックアップ履歴から任意の情報を復元できるので、ヒューマンエラー対策としても有用だという。

　さらに、インターネット経由でWindows Azure上のデータへアクセスすることも可能で、外出中の社内資料利用もより柔軟になり、生産性向上にも役立つとのこと。セキュリティ機能としては、QuiXクラウド証明書（端末認証）を提供する。

　なお、「テラステーションWSS」の中では、Windows Storage Server 2012R2搭載モデル「WS5000R2シリーズ」と、Windows Storage Server 2008R2搭載モデル「WS-Vシリーズ」に対応。Windows Azureのデータセンターは、2月26日より稼働開始した日本データセンターも利用できる。