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福岡市、クラウド電話API「Twilio」を用いたPM2.5案内ダイヤルサービス

~PM2.5測定値・予測情報の電話による自動応答サービス開始

 株式会社 KDDI ウェブコミュニケーションズは、同社が提供するクラウド電話APIサービス「Twilio」が、福岡市が提供開始する、PM2.5(微小粒子状物質)の測定値や予測情報を電話で案内する、自動応答サービス「福岡市 PM2.5 ダイヤル」に採用されたと発表した。

 クラウド電話API「Twilio」は、インターネット上から、電話やSMSの送受信ができるサービス。公開されたAPIをWebサイトやアプリケーションなどに実装することで、電話やSMSの受発信機能、アップロードした音声を再生する再生機能、文字列を音声に変換できる音声合成機能などの機能が利用できる。

 福岡市が提供を開始したサービス「福岡市 PM2.5 ダイヤル」は、福岡市内8測定局におけるPM2.5の測定値と予測情報を、電話による自動応対サービスで提供するもの。提供期間は、12月10日から2014年5月31日まで。電話番号は050-3000-2500。

 福岡市では、市民からPM2.5の測定値に関する問い合わせが以前から多数寄せられており、市のホームページでPM2.5の測定値を公表していたが、インターネットを利用していない市民にも、手軽に測定値を案内できる方法としてTwillioを用いた電話による自動応答サービスの提供を決めたという。自動応答サービスの開発は神奈川県の株式会社エイゾクが担当。福岡市PM2.5ダイヤルの、電話の着信機能、利用者が入力するプッシュ音の認識機能、PM2.5の測定値を読み上げる音声再生機能で、TwilioのAPIが使用された。

 福岡市PM2.5ダイヤルでは、市内8測定局におけるPM2.5測定値と、過去2年分のPM2.5の測定値を基に算出した予報情報を音声で案内する。自動アナウンスで流れる自分の知りたい地域の番号を選択することで、測定値と予報情報を音声で聞くことができる。

工藤 ひろえ