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日立システムズ、ハイブリッドクラウド対応のSaaS型リモート監視サービスを強化

Windows AzureのIaaS機能やAmazon EC2のLinuxサーバーなどを監視可能に

 株式会社日立システムズは22日、SaaS型のリモート監視サービス「App Bridge 統合監視サービス」を機能強化すると発表した。Windows AzureのIaaS機能である「Windows Azure 仮想マシン」、Amazon Web Services(AWS)のAmazon EC2などで稼働するLinuxサーバー、salesforce.comなどのSaaS型サービス、イントラネット環境のサーバーやネットワーク機器なども監視できるようになったため、より多様なIT環境の統合監視に対応したという。

 「App Bridge 統合監視サービス」は、クラウド環境を含めた遠隔地のサーバーをインターネット経由でリモート監視できる、SaaS型の統合監視サービス。クラウド環境としては、Windows AzureのPaaS環境およびAmazon EC2のWindowsプラットフォーム環境をサポートしていたが、さらにWindows Azure 仮想マシンやLinuxについても監視が可能になった。

 このほか、SaaS型サービスの稼働状況の確認に必要なURL監視、イントラネット環境のサーバー、ネットワーク機器を監視するためのPing監視機能も追加されている。

 これによってユーザーは、オンプレミスで稼働するサーバーやネットワーク機器だけでなく、複数のパブリッククラウドで稼働するサーバーのリソース使用状況やSaaS型サービスの稼働状況を一元的に監視できるようになるため、システム管理負荷やコストを削減可能になるとのこと。また、監視対象のサーバーに監視エージェントをインストールするだけで、複雑な設定をすることなく、監視をすぐにスタートできる点もメリットとしている。

 なお日立システムズでは、2015年度末までに累計300社以上への提供を目指している。

石井 一志