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NTT Com、タイのデータセンター事業者Digital Port Asiaの株式を取得

Digital Portが建設中のデータセンター外観(完成予想図)

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は4日、タイのデータセンター事業者Digital Port Asia Limited(以下、Digital Port)の株式取得に関して、同社の株主と基本合意に達したと発表した。これを受けて6月3日に、株式引受契約を締結している。株式取得比率は74%。

 経済発展を続けるタイでは、堅調な堅調な経済成長を背景に、日系企業を含む多くのグローバル企業が進出しているが、ICT環境の最適化に加えて、2011年の洪水被害を契機としたBCPの観点から、これらの企業の間ではデータセンターサービスへの需要が急速に高まっている。

 NTT Comでは、「Nexcenter」ブランドのもとに、全世界140拠点以上でデータセンターサービスを提供しているが、こうした背景を受け、タイ市場でのデータセンター提供を強化するため、今回の株式引受となった。そのDigital Portは、タイ有数のデータセンター建設事業者Unitrio Technology Limitedの創業者が2012年に設立したデータセンター企業で、現在、日系企業も多く進出しているバンコク郊外のアマタ工業団地で大規模データセンターを建設しており、2014年6月よりサービスを提供開始する予定という。

 このデータセンターは、総延べ床面積約9600平方メートル(1400ラック相当)とタイ最大級の規模を誇り、データセンター専用設計により高い品質を確保。また、過去に洪水被害が一度もないエリアに立地するなど、高い安全性も備えているとのこと。

(石井 一志)