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IIJ、完全従量課金制のコンテンツ配信サービス「IIJ GIOコンテンツアクセラレーションサービス」

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は15日、従量課金制のコンテンツ配信サービス「IIJ GIOコンテンツアクセラレーションサービス」を発表した。同日より提供開始する。価格は1GBあたり15円

 IIJ GIOコンテンツアクセラレーションサービスは、IIJのバックボーンに直結した配信プラットフォームを利用し、Webコンテンツを安定してユーザーへ配信するためのCDN(Contents Delivery Network)サービスである。

 IIJの配信設備にユーザーのWebコンテンツデータをキャッシュし、閲覧者へ配信することで、ユーザー企業自身のサーバーに負荷をかけることなく、Webコンテンツを配信できるという。また、将来のトラフィック増加や急なアクセス集中を想定して大量の配信サーバーを用意する必要もなくなるので、Webサイト運用の負荷とコストを削減できるとのこと。ファイル容量は、最大20GBまで対応できる。

 セキュリティについても、独自ドメインによるSSL暗号化通信に対応する予定で、問い合わせフォームやECサイトの決済フォームなど、情報の秘匿性を高く保つ必要があるWebページも適用可能になるとのこと。その場合、現在利用中のドメイン名は変更せずに、SSL対応のセキュアなWebサイトを運用できるという。

 具体的なスケジュールとしては、HTTPSコンテンツはキャッシュせず、配信元オリジンサーバーへ転送するHTTPSプロキシを5月から、キャッシュ配信を2013年夏から提供するとしている。

 さらに、IIJの定型ルールに基づくDDoS攻撃対策機能を標準で提供するほか、個々のユーザー企業の要望に応じて、高度なDDoS対策オプション(有償)も用意する。

 価格面では、データ転送量に応じたシンプルな従量課金制を採用。初期費用や月額基本料金が不要で、最低利用期間も設定されていないため、必要な時に必要な分だけサービスを利用できる点もメリットとした。

(石井 一志)