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NRI、事業者向けのID連携ソリューション「Uni-ID RP Express」を強化

ユーザー企業が社内IDを利用してサービスへログオン可能に

 株式会社野村総合研究所(NRI)は4日、ユーザーのID情報を活用して各種サービスを連携するためのSaaS型ソリューション「Uni-ID RP Express」において、「エンタープライズID連携機能」を追加すると発表した。

 Uni-ID RP Expressは、外部のさまざまなサービス事業者に対し、ID情報の取得と業務サービスへの接続を容易に行える機能を提供するクラウドサービス。外部サービスを活用したWebサイトの構築・運用の負担を低減するとともに、今後のサービス拡充が迅速に行えるようになるという。

 新たに提供する「エンタープライズID連携機能」は、ユーザー企業の社員が社内IDを用いて、事業者のサービス利用を可能にする機能。シングルサインオン(SSO)の機能も提供されるので、事業者がこの機能をサービスに組み込むと、ユーザー企業の従業員は、使いなれた社内IDで一度ログオンすれば、事業者が提供する社外サービスも使えるようになる。

 また、ユーザー企業ごとのID連携仕様が異なっていても、さまざまな環境と接続できる点も特徴で、事業者側には単一のインターフェイスを提供するため、事業者は各ユーザー企業のID連携仕様に合わせる必要がなくなるとのこと。

 連携仕様としては、最新のオープン標準である「OpenID Connect」に準拠したことで、従来のID連携仕様に比べて、より接続が容易な環境を提供できる。また、SaaS型のクラウドサービスとして提供されるので、新たなシステムを社内に構築する必要がない点も特徴としている。

 なお一般提供に先行して、株式会社ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスに2013年1月に導入されており、同社のサービス利用企業において、社内IDを用いたSSOが実現している。

(石井 一志)