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サイボウズとネグジット総研、kintoneを基盤に保険薬局業務を改善

業務改善アプリパック「PharmacyDB II」を提供

 サイボウズ株式会社と株式会社ネグジット総研は29日、業務アプリ構築クラウド「kintone」をプラットフォームとした、保険薬局の業務改善アプリパック「PharmacyDB II」の提供を開始した。

 現在、保険薬局数は全国で薬5万4000店超とコンビニエンスストアの店舗数を上回っており、小規模店舗が乱立している状態という。医療保険財政が逼迫(ひっぱく)する中、2年に1度行われる診療報酬改定への対応、ジェネリック医薬品の普及促進、大手チェーンによるM&A、異業種参入への対応など経営環境は大きく変化しており、各保険薬局はそれらに素早く対応し、業務の品質向上と経営の効率化が課題となっている。

 このような状況を解決するため、少ない投資で導入できるサイボウズのkintoneをプラットフォームとして、ネグジット総研のPharmacyDBの機能を強化。迅速かつ簡単に導入できる保険薬局経営支援サービスとして提供を始める。

「PharmacyDBⅡ」サービス概念図

 PharmacyDB IIは、保険薬局経営に必要な「店超の情報共有」「ヒヤリハット管理」「目標管理」「社内FAQ」「ファイル管理」などの業務を、ネグジット総研のコンサルティング業務で培ったノウハウに基づき効率的に管理できるようパッケージ化。業務ノウハウなどの暗黙知や指標をデータにすることで情報を可視化し、保険薬局店舗経営の効率化を支援する。

多様なアプリ
「振り返りシート」アプリの中身。目標に対する行動とそのコメントが一覧できる

 価格は、初期費用が5万円(税別)/社。kintoneの利用料が別途必要となり、1ユーザーあたり月額880円(同)。両社は3年後600社への販売を目指し、順次薬局企業の要望に合わせてアプリを追加するとしている。

(川島 弘之)