日本IBM、マーケティング活動を支援するクラウドサービス「Marketing Center」


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は20日、マーケティング活動を支援するSaaS型クラウドサービス「IBM Marketing Center」を発表した。同日より販売を開始する。

 「Marketing Center」は、Webサイトを訪れる顧客の行動を分析し、結果に基づいてWebサイトの変更やメール配信を行うなど、個々の顧客行動に応じて適切なマーケティング活動を行えるようにするクラウドサービス。Webサイト上の顧客行動を分析する機能や、個々の顧客に応じたコンテンツをWebサイトに表示する機能、メールによるマーケティング機能など、従来は個別に提供されていた機能を統合して提供する。

 具体的には、マーケティング担当者が「Marketing Center」を活用し、ある商品の販売を促進するためのキャンペーンを開始したい場合、まずはその商品に対する過去のWeb購買履歴を分析し、キャンペーンの対象者を絞り込む。

 次に、ソーシャルメディアから商品を購入することが多い顧客にはソーシャルメディア、モバイルアプリから商品を購入することが多い顧客にはモバイルなど、各顧客にとって便利なチャネルから購入できるよう、メールやWebサイトのコンテンツをあらためるといったことが可能になるという。

 こうした作業は、メール送信やWebサイト更新のスケジュールを定義し、テストを行った後で自動的に実行可能。さらに、販売状況だけでなく、メールやWebなどで行った活動のうち、どれが販売に効果的につながっているのかを数値やグラフで確認可能なため、次の活動の策定につなげられる点も特徴とのこと。

 利用料金は、月間のサーバー呼び出し回数(Webサイトへのアクセス数)や送信するメール件数に応じて設定され、例えばWebサイトへのアクセスが月間900万件以下、メール送信が月間20万件以下の場合では、年額1000万円程度となる。

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(石井 一志)
2012/11/20 11:26