シマンテック、東京SOCを開設~セキュリティのリアルタイム分析を日本語提供
ピーター・スパークス氏 |
TOKYO SOC |
株式会社シマンテックは13日、全世界のセキュリティ状況を監視する拠点であるセキュリティオペレーションセンター(SOC)「TOKYO SOC」を都内に開設したと発表した。14日よりサービスを開始する。
豪州・英国・米国・インドに次ぐ5拠点目。世界にまたがるSOCネットワークにはセキュリティ専門家が常駐し、リアルタイムなセキュリティ脅威情報分析に基づいた「マネージドセキュリティサービス(MSS)」を24時間365日提供している。
MSSは、ユーザー企業内に設置されたマルチベンダーのセキュリティ機器からデバイスログを収集、相関分析し、セキュリティの解析を実施。脅威が見つかった際は、通報し、対処方法の助言などを行う。
特長は「その企業が実際にどのような事業を展開していて、どういった脅威が実際のリスクになりうるのか」といった実情を把握した上で、「個々のデバイス情報だけでなくさまざまな情報を繋ぎ、通過してしまった脅威だけでなく、活動前の脅威を予測して発見することだ」(米Symantec アジア太平洋および日本地域担当マネージド・セキュリティ・サービスのピーター・スパークス氏)という。
また、グローバルインテリジェンスとして「Global Intelligence Network」を持ち、全世界共通のポリシーとプロセスで業務を回すことで、世界中どこにいても一貫したインテリジェンスを提供できるほか、ローカルに特化したセキュリティインシデントにも対応できるのが、MSSの強みとなる。
東京のチームはグローバルMSSチームの一員として、標的型攻撃や新たなマルウェア亜種や脆弱性からユーザー企業を守るセキュリティ監視・管理を実施。上級セキュリティプロフェッショナルによる日本語サポートを提供する。
「TOKYO SOCの開設により、日本語サポートに加えて、日本に特化したインシデントの対応が可能になる」。それがTOKYO SOCを開設することの意義だ。
サービス開始は14日からとなる。対象は従業員3000名以上のグローバル・国内企業。先だってこの4月からは日産が採用を決めている。シマンテックでは初年度100社の採用を目指す。