NTTデータ、統合運用管理ソフト「Hinemos」によるシステム分析基盤を提供
株式会社NTTデータとNTTデータ先端技術株式会社は17日、NTTデータが提供するOSS統合運用管理ソフト「Hinemos」で蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を分析し、システム障害の原因究明・チューニング・キャパシティプランニングを可能とする「Hinemos システムアナライズ」オプションを提供すると発表した。
同社によると「近年、企業においてクラウド化・仮想化によるシステムの集約・分散が進み、システムの運用管理が複雑化している。このような環境では、システム稼働情報やジョブ制御情報の分析により、システムリソースの使用状況や業務特性を把握し、個々のシステムに合わせた運用管理が必要になる」という。
今回提供する「Hinemos システムアナライズ」オプションは、これまでHinemosで蓄積していたシステム稼働情報やジョブ制御情報に対して、あらゆる種類のデータを高速で自由度の高い検索が可能なデータ分析ソフト「Splunk」を活用し、これらの情報を一元的に分析できる。これにより、データセンターから小中規模システムまで幅広いユースケースに適した運用管理が可能になるという。
多彩な分析用レポートテンプレートも用意される。「イベントレポート」「ジョブレポート」「サーバー機器/ネットワーク機器性能レポート」「ノード別レポート」「サービスレポート」「Hinemos自身の稼働状況レポート」「Hinemos操作履歴レポート」などが利用できる。
マルチシステムにも対応し、Hinemosで管理する複数のシステムに対しても、一元的に分析が可能となり、クラウド化・仮想化された複雑な環境にも対応する。
また、参照可能なシステムの範囲をユーザーごとに指定する機能も搭載。これにより、システム間の情報の独立性やセキュリティを確保したまま、マルチユーザーによる分析業務が可能になる。このほか、簡易な分析画面のカスタマイズ機能などを備える。
対応するHinemosのバージョンは3.2/4.0。10月17日より販売を、12月3日より出荷を開始する予定。価格はオープン。