KVH、月額60万円からのプライベートクラウドパッケージ


 KVH株式会社は10日、同社のデータセンターを利用したプライベートクラウドサービスをパッケージ化し、「KVHプライベートクラウドパッケージ」として同日より提供開始すると発表した。価格は月額60万円(税別)から。

 このパッケージは、KVHの提供するクラウド基盤「KVHプライベートクラウド」の基本構成をあらかじめパッケージ化したもの。基本構成には、インターネット回線(10Mbps)、IPアドレス(利用可能アドレス:6)、ファイアウォール、レイヤ2スイッチ、仮想サーバーのライセンス、物理サーバー(1Uラック型×3)と、クラウド環境全体の管理が可能なWebベースのクラウドコントローラが含まれている。

 このクラウドコントローラでは直感的な操作が可能で、ユーザーはこのコントローラを用いて物理サーバー/仮想サーバーの作成や設定変更を行えるため、稼動率の低いサーバーリソースを稼動率の高いサーバーの増強リソースとして利用したり、開発用サーバーを開発終了時にリソースプールへ即時に戻したり、といったコントロールを実現できるとした。

 パッケージ自体では、ストレージや物理サーバーの追加、既存オンプレミス環境との併用など、ニーズに応じて柔軟なカスタマイズにも対応しており、企業の社内システム、バックアップ、BCP、ゲームコンテンツ、ソーシャルアプリケーションコンテンツの開発/プラットフォームといった、多様な用途で利用可能。コントローラの表示内容の変更などの個別ニーズや、監視ツール「ZABBIX」、Webサーバー「Apache」をはじめとする基本ミドルウェアの初期設定も、3点までパッケージ料金内で対応する。

 なおKVHでは、東京都内で運用するクラウド専用のデータセンター「KVH東京データセンター3」において、プライベートクラウドを10月15日より提供することも同時に発表された。

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(石井 一志)
2012/10/11 06:00