The Green GridとCSCI、2つの省エネ推進団体が一体化

　The Green Gridは19日（米国時間）、Climate Savers Computing Initiative（CSCI）を一体化すると発表した。CSCIのプログラムと会員はThe Green Gridに統合される。

　The Green Gridは、データセンターの省エネに取り組む業界団体。一方のCSCIは、PCやサーバーといった機器レベルでの省エネに取り組む業界団体。同じ省エネを目指しながらも扱う領域やスタート地点が異なるため、両者は補完関係にあるとされていた。今回の一体化により、補完性をさらに強める考え。

　The Green Gridは、CSCIの専門家を技術委員会に迎えることで、新たな視点で活動を展開できるとしている。最初にCSCIの多くのワークグループがThe Green Gridの技術委員会に編入される。また、CSCIのプログラム、ホワイトペーパー、そのほかの出版物やベストプラクティスもThe Green Gridの資産となる。現在、CSCIの運営委員会に所属する企業は、グリーン・グリッドの運営委員会に所属することになる。統合された運営委員会は、The Green Gridのミッションと戦略の実現に向け、協力しながらグローバルに活動することとなる。

　CSCIの代表を務める、Intelのローリー・ワイグル氏は「2つの組織の一体化により、業界が利益を享受できるようになると大きな期待を抱いている」とコメントしている。