ニュース
グリーン・グリッドがデータセンター省エネアワードの募集を開始
得られるのは「受賞」以上に貴重な「人的ネットワーク」
(2013/5/28 13:28)
グリーン・グリッドは28日、データセンターのエネルギー効率化を評価・表彰する「グリーン・グリッド データセンター・アワード 2013」を実施すると発表した。同日より、グリーン・グリッドのWebサイトで同アワードへの応募を受け付ける。
同アワードは、日本国内のデータセンターを対象に、エネルギー効率向上に取り組む団体・企業を評価・表彰するもの。今回で4回目の開催となる。さまざまな業種でデータセンターを活用した事業拡大が急速に進む中、データセンター運用者はその規模を問わず、運用に際してエネルギーを効率的に管理することが不可欠となっている。グリーン・グリッドでは“グリーンIT、その先へ。PUEで進めるデータセンター効率化”をテーマに、同アワードを通じて、データセンターのエネルギー効率の向上に取り組む団体・企業の優れた改善活動を広く募集する。
同アワードは、日本国内にデータセンターを設置し、自社もしくは事業展開として、応募時点で6カ月以上、データセンターを実務運用している団体・企業を対象とする。より多くの団体・企業からの応募を促すため、PUEやDCiE(Data Center infrastructure Efficiency:データセンター施設の電力効率)などのエネルギー効率の絶対値ではなく、これらの指標を用いた上でのエネルギー効率化に対する取り組み、指標改善の継続性など、改善活動を中心に評価する。このため、「事業者のみならず、サーバールームの効率化など日頃から地道な活動を続けているようなユーザー企業にもふるって参加してほしい」(グリーン・グリッド 日本マーケティング委員会代表の吉見顕史氏)と呼びかけている。また、従来の優秀賞・最優秀賞に加え、よりさまざまな活動に光が当たるように、今回よりユーザー企業賞やイノベーション賞といった新たな賞も新設するとのこと。
受賞した取り組みは事例として日本語・英語で資料にまとめられるほか、グリーン・グリッドの総会やワークショップ、外部の講演機会などで広く紹介される。受賞企業自身も受賞結果から自社の取り組みをアピールできる。加えて「エネルギー効率化に向けた取り組みについての情報共有や、新たな人的ネットワークを構築できることが同アワードの最大のメリット」と吉見氏は話している。
エントリー期間は5月28日~11月15日。受賞発表は12月初旬を予定する。