モード学園、ファイルサーバーのスリム化に成功


 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は17日、「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」が学校法人モード学園に採用されたと発表した。モード学園は東京・大阪・名古屋の3拠点(モード学園/HAL/医校・医専の全9校)でファイルの廃棄ルールを改めて策定することで、ファイルの保存量が秩序なく増加していくのを防止。2012年1月より運用を始めた大阪総合校舎では、3月までにファイルサーバー全容量の約30%にあたる180GB、約50万ファイルの削除を実現したという。

 モード学園では、デジタルデータの保存に関する詳細な規定を設けていなかったため、不要ファイルの削除が進まず、ファイルの保存量が日々増加傾向にあった。加えて、2008年1月からのシンクライアント移行に伴い、各PCのファイルをファイルサーバーへ移したことで、この傾向はますます顕著に。このような状況に対処するため、教職員にファイルの整理を促すとともに、古い不要なファイルを自動で判別して削除するシステムの導入を検討していた。

 MEANS ファイルサーバスリム化ソリューションはまさにそれが可能となる。ファイルの名前や保存期間などの属性をもとに、削除ポリシーに従って不要ファイルやその類似ファイルを自動判別し、ユーザーに削除を通知。併せて、フォルダごとにディスク使用容量やその推移、不要ファイルの候補数をレポート出力することで、サーバー管理者の業務負荷を削減する。

 モード学園では、同システムの導入に伴い、ファイルの有効期限を通常1年と定め、ファイル名に保存期限を付ける命名規則を改めて策定した。日立Solはこのルールに則った運用を推進するため、ファイル名に付けられた保管期限から期限切れファイルを自動判別して削除候補として一覧表示し、ファイル名の保管期限を更新しないと自動的に削除するか、あるいは教職員が明示的にまだ保管したいファイルの削除マークを外せる機能を追加した。

 モード学園では、ファイルの使用容量を削減できただけでなく、ファイルの重要度に対する教職員の意識が高まるなどの効果が出ているという。

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