NTTコムウェア、スマートデバイス向け社内情報集配信サービス


 NTTコムウェア株式会社は11日、企業のさまざまな業務シーンにおけるペーパーレス化と業務効率化を支援する、スマートデバイス向け社内情報集配信サービス「スマートマニュアル」を発表した。6月12日より事前申込受付を、7月1日より提供を開始する。

 スマートマニュアルは、マニュアル・カタログ・研修資料などの社内コンテンツを簡単に電子化するとともに、コンテンツ内への新たな動画や音声の組み込み、関連情報へのリンクを行える製品。紙のドキュメント同様に、スマートデバイスへ直接下線やメモなどを書き込んでノウハウを蓄積し、それらを利用者間で共有できる。また、スマートデバイス上では作業のチェック結果確認やアンケート入力も可能なので、集配信機能を使って業務連絡や報告をスムーズに行えるとする。

 スマートデバイスに対するコンテンツ配信では、コンテンツごとに属性を定義し、階層構造で管理・配信する。さらに利用者別、コンテンツ別に配信時間や閲覧権限などをきめ細かく設定可能。端末アプリ側では設定した時間に自動でコンテンツを更新するため、大量のコンテンツを的確に配信できる。コンテンツの制作、配信、ユーザー管理などの業務ごとに管理権限も設けられる。

 このほか、スマートデバイスでのコンテンツ閲覧状況や書き込み内容などが記録された利用ログを、管理者用PCにCSV形式でダウンロードし、コンテンツの利用実態を把握する機能も備える。

 システム構成は、配信管理システムや製本システムといった管理システムと、端末側にインストールする専用アプリの2種類。管理システムは、NTTコムウェアのクラウドサービス「SmartCloud」上で提供するSaaS版と、ユーザー自身のサーバーを構築し運用するパッケージライセンス版の2つの形態を用意した。

 SaaS版の価格は、初期費用が30万円(税別)、月額基本料が17万5000円(同)。コンテンツを配信するスマートデバイス500台まで、管理システムで使用するストレージ容量10GBまでとなる。パッケージライセンス版の価格は個別見積もり。

 販売に当たっては、ハイテクノロジー・コミュニケーションズとスターティアラボの2社と協力。2012年度に50社の受注を目指す。

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(川島 弘之)
2012/6/11 15:51