ネットアップ、95万円からの中堅向けストレージ「FAS2220」


FAS2220

 ネットアップ株式会社は6日、中堅企業向けストレージ新製品「FAS2220」を発表した。最小構成価格で95万円(税別)という手頃な値段で、中堅企業のニーズに応じて容易に拡張できるエントリーレベルの製品として提供する。販売・出荷開始は6月下旬より。

 FAS2220は、最小構成1TB SATA HDD×6本から、最大180TBまで拡張する中堅向けエントリーストレージ。価格は手ごろな95万円(税別)から。それでも数億円規模のハイエンドクラスと同じアーキテクチャやOS「Data ONTAP」を搭載するのが特長。シンプロビジョニング、重複排除、圧縮、スナップショットや管理機能を提供するツール群「Data ONTAP Essentials」も標準で搭載している。

 また、Data ONTAPは「8.1.1」にマイナーバージョンアップされ、新たに「Flash Pool」という機能が利用できるようになっている。同機能はHDDで構成されたストレージプールにSSDを混在可能にし、SSDを読み取り/書き込みのキャッシュとして使う技術。Data ONTAP Essentialsに含まれる「System Manager 2.1」によって複雑な設定を行うことなく運用できるという。

 対応プロトコルはNFS/CIFS/iSCSI。2011年11月発売の「FAS2240」とは兄弟モデルとなる。FAS2240はFCポートを備えるが、FAS2220はFCをサポートしない。また、FAS2220はFAS2020の後継という位置づけとなり、FAS2020と比べると約3倍のパフォーママンス向上を実現しているという。

FAS2220とFAS2240の仕様

 ネットアップでは、「すぐに使える」「シンプルな設定と管理」「容易に拡張できる」といったメッセージとともに、中堅企業に向けて訴求する考え。「50万円~200万円の価格帯のストレージ市場に向けて販売。今後3年間で同市場のシェアNo1を狙う」と意気込みを見せている。

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