HadoopやRと連携する最新版「SAP HANA SP4」


 SAPジャパン株式会社は5日、SAP HANAの新版「SP4」を発表した。

 SP4では、各種ビジネス向け分析関数群や予測分析関数群を追加したほか、オープンソース統計言語のRと連携した。「RHANA」というハブを通じてスタンドアロンのRアプリケーションとHANAを接続できるほか、HANA内部で「R Script」を実行する構成にも対応する。

 また、Apache Hadoopとの連携も実現。ETLツール「SAP DataService」によってHadoop上のデータソースをデータストアとして取り扱うことが可能になるという。

 分析機能の強化としては、非構造テキスト検索と分析に対応。従来の構造化データ検索・分析と同時に、非構造テキストデータも蓄積・検索・分析できる。

 このほか、可用性も向上された。プロビジョニング機能、バックアップ&リカバリ機能、セキュリティ認証機能など運用の手間を軽減する機能のほか、データソースとHANAのN対Nの構成を可能にする「SAP Landscape Transformation(SLT)」に対応。例えば、巨大なソースシステムを複数のHANAにス展開したり、世界に分散する複数のソースシステムを1つのHANAに束ねたりできる。

 これら可用性向上の取り組みは、2012年末に発表予定の「SP5」への布石だ。SP5ではいよいよSAP ERPとHANAの連携が実現する。ミッションクリティカルな領域へHANAを適用するため、現在、さまざまな可用性向上の取り組みが進められているという。

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