NEC、40GbEアップリンクに対応した高密度10GbEレイヤ3スイッチ


UNIVERGE IP8800/S3830-44X4QW

 日本電気株式会社(NEC)は30日、ボックス型レイヤ3スイッチ「UNIVERGE IP8800/S3800シリーズ」のラインアップに、10Gigabit Ethernet(GbE)対応の高密度スイッチ「UNIVERGE IP8800/S3830-44X4QW」を追加すると発表した。価格は450万円から(税別)で、8月の出荷開始を予定する。

 「IP8800/S3830シリーズ」は、1Uサイズの筐体に10GbEポートを最大44基搭載できる高密度型のレイヤ3スイッチ。今回発表された「IP8800/S3830-44X4QW」では、さらにアップリンク用の40GbEポートを最大4基搭載できる点が特徴で、42Uのラックに搭載した1Uサーバーすべてからの10GbE接続を1台で収容できるだけでなく、ラック間での40GbE接続も収容可能なことから、効率的でシンプルなシステム構築を行えるという。

 また40GbEのインターフェイスは、40GBASE-SR4のQSFP+モジュールに加え、両端にQSFP+モジュールを搭載したダイレクトアタッチケーブル(40GBASE-CR4)をサポートするため、短距離接続を低価格で実現するとした。

 さらに電源と冷却ファンモジュールはホットスワップに対応するほか、前面吸気・背面排気用と背面吸気・前面排気用の2種類を用意しており、ラックに同時搭載するサーバーの吸排気方向や、データセンターの空調設計に応じて最適なものを選択できる。

 加えて従来製品同様、指定した日時に装置の電力供給を抑止する装置スリープ機能、未使用のポートを省電力モードに切り替えるダイナミック省電力機能も搭載するため、通常モードでの使用時に比べて消費電力を50%以上削減可能としている。

 このほか、今後のソフトウェアのバージョンアップにより、「IP8800/S3800シリーズ」の複数のスイッチを仮想的に1台とみなし、シンプルな冗長構成と簡易なネットワーク設計・管理を実現する「スタック機能」をサポートする予定。

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(石井 一志)
2012/5/30 14:55