ニコン、「intra-mart」をベースに貿易帳票システムを構築


 株式会社NTTデータイントラマート(以下、イントラマート)と東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)は24日、株式会社ニコンがWebシステム構築基盤「intra-mart」をベースに貿易帳票システム「IDES(International Documents Enhanced System)」を構築したと発表した。

 国をまたぐ貿易には、各種手続き、各国の方対応など帳票を伴う業務が煩雑である。ニコンは海外での売り上げが85%以上あり、商品サイクルも速いため、貿易業務で今以上のサービスレベルを実現する必要があった。また、新規の輸出国への対応や既存輸出国でのチェック項目・必要書類の変更などにも迅速に応える必要がある。これらの課題を解決し、変化に柔軟に対応できる業務のシステム基盤として「intra-mart」を採用した。

 今回構築したIDESでは、国内外の複数の拠点や多くの協業パートナーとの連携、言語や習慣を超えて国をまたがる複雑な処理、コンプライアンスに則ったドキュメント管理など実現。輸出業務特有の業務を効率化している。

 具体的に、「intra-mart」を基盤とすることで、低コストのシステム構築を実現。保守費用の削減に成功した。またインボイス作成の自動化で、インボイス1件あたり約30%(1日あたり600分)の時間短縮が可能になったほか、頻発するイレギュラーへの迅速な対応が可能になったという。

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(川島 弘之)
2012/5/25 13:17