米BrocadeとNECがOpenFlowなどで提携強化、製品連携や共同ソリューション提案などを実施へ


 米Brocadeと米NEC Corporation of America(以下、NEC)は22日(米国時間)、ネットワーク仮想化を含む、Software-Defined Networking(SDN)およびOpenFlowスイッチング技術に関連する統合ソリューションの市場投入において両社の協力関係を拡大すると発表した。

 NECはかねてからOpenFlowに取り組んでおり、2011年3月には第1弾製品として、OpenFlow対応の次世代ネットワーク機器「UNIVERGE PFシリーズ(プログラマブルフロー)」を提供している。一方のBrocadeでもOpenFlowへの取り組みを積極的に行っているとのことで、同日には、現行のスイッチ製品「Brocade MLX」「同 CES/CER」へOpenFlow対応のOSを提供する予定であることを明らかにしている。

 すでに両社では、これら製品間の相互接続検証、ならびにソリューション検証テストなどを行っているが、さらにこうした取り組みを強化するために、両社内にソリューションラボを開設。各種検証やデモンストレーションなどを行っていくという。

 また相互接続検証という点では、前述のUNIVERGE PFシリーズとBrocadeの機器間で、2011年内に接続性検証を完了しており、Brocade側での新OSリリース後すぐに、NECのプログラマブルフロー・コントローラ(PFC)からBrocadeのスイッチを制御してOpenFlowのネットワークを構築する、といったソリューション提供が可能になるとした。

 Brocadeの日本法人、ブロケード コミュニケーションズ システムズの代表取締役社長、青葉雅和氏は今回の協業について、「お客さまに、ラボレベルではなくプロダクションレベルのSDN、OpenFlowのテクノロジーを提供することが目的。さらに、検証だけでなく、お客さまへの具体的なソリューションの共同提案を行っていく。また、当社の米本社とNECの米国法人から発表されているのは、グローバルにソリューションを提案するという両社メッセージだ」と述べ、グローバルにレベルで今後も協調して取り組んでいくと説明している。


BrocadeとNECとの提携についてブロケード コミュニケーションズ システムズの代表取締役社長、青葉雅和氏
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