salesforce.com、企業向けのクラウド型IM「Chatter Messenger」などを提供へ
米salesforce.comは22日(米国時間)、企業向けのソーシャルアプリ「Chatter」の機能を強化する2つのアプリケーションを発表した。企業向けIM(インスタントメッセージング)サービスである「Chatter Messenger」と、安全な画面共有を実現する「Chatter Screensharing」を提供する。
新サービスのうち「Chatter Messenger」は、リアルタイムでセキュアなコミュニケーションを実現する、クラウドベースの企業向けIMアプリケーション。安全性が確認できない一般向けのIMアプリケーションを社内で利用している企業は多いが、これを用いることで、安全なコミュニケーションが可能になるという。また、メンバーリストの作成に無駄な時間を費やす必要がないほか、オンプレミス型のIM製品と異なり、容易な導入が可能とした。
ユーザーは、Chatter Messengerウィンドウを最小化したり別のブラウザウィンドウを開いてほかのWebページへアクセスしたりしても、チャットを継続可能。1対1だけでなくグループでのチャットをサポートし、グループチャットでは1回のチャットセッションで最大10ユーザーとのチャットを行える。
また、Salesforceアプリケーション上のほかのユーザーのオンラインプレゼンスを確認し、Chatterで即座にコミュニケーションを取れるのもメリット。必要な情報はChatterですぐに確認できるので、同僚のオンラインプレゼンスの確認に時間を費やすことはなくなるとしている。
一方の「Chatter Screensharing」は、従業員同士で画面やプレゼンテーション資料などを簡単に共有できるアプリケーション。チャットセッションの画面上であらゆる情報を同僚と共有できるため、各自の仕事が容易に進むとした。
なお「Chatter Messenger」は6月の一般提供開始を予定しており、Chatter.comのユーザーを含め、すべてのSalesforceユーザーが追加費用なしで利用できる。また「Chatter Screensharing」は2012年第3四半期に限定パイロット版が提供される予定とのこと。