日本IBM、迅速なシステム回復を実現する災害対策ソリューション~国内外の広域に対応


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は18日、IBM System z向けの災害対策ソリューション「GDPS(IBM Geographically DispersedParallel Sysplex)」のラインアップを拡充すると発表した。ソフトウェアのレプリケーション機能を用いて、サーバーの設置サイト間の距離制限をなくすとともに、災害回復時間の極小化により連続稼働を支援する「GDPS/Active-Active」を提供する。提供開始は6月30日より。

 「GDPS/Active-Active」は、迅速かつ広域での災害対策を実現するソリューション。サーバーを設置した両サイトに同じアプリケーションとデータを持ち、両サイトのシステム稼働状況を制御できるワークロード・バランシング機能や、両サイトでデータをレプリケーションさせて更新するソフトウェア機能を採用するため、サーバーの設置サイトを自由に検討でき、国外を含めた広域での災害対策に対応するという。

 さらに、広域に対応しているにもかかわらず、災害時の回復時間は1分以内を目標とし、高度な連続可用性を支援するとのこと。加えてレプリケーション機能を採用しているので、必要なデータ転送量が大幅に削減され、ネットワークの負荷も軽減できるとした。

 「GDPS/Active-Active」の一括利用料金は4500万円(税別)からで、別途システム構築や運用の必要がかかる。

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(石井 一志)
2012/5/18 11:40