オラクルが新「Sun x86」サーバー群を発売、処理性能を87%向上
日本オラクル株式会社は16日、新しい「Sun x86」サーバー製品群を発売した。従来品と比べ、最大94%まで電力効率を高め、最大87%処理性能を向上したという。
今回提供する「Sun x86」サーバーは、Xeon E5-2600ファミリを搭載し、オラクルのデータベース、ミドルウェア、業務アプリケーションに最適化されている。OSにはOracle SolarisまたはOracle Linuxを搭載でき、仮想化技術のOracle VMにも対応する。
省電力の低電圧DIMM、電源装置を搭載することで、前世代の「Sun x86」サーバーと比べ、最大94%まで電力を効率化する設計を採用。熱センサー、空調を効率化するアルゴリズムにより、ファン速度や電力効率、システム性能を自動で調整するようにした。
処理性能においても、前世代の「Sun x86」サーバーと比べ、プロセッサ・コア数を33%増加し、最大87%の性能向上を果たした。
管理面では、オラクルのサーバーやネットワーク、ストレージなどのハードウェア製品を一元管理してクラウド環境を容易に構築・管理できる「Oracle Enterprise Manager Ops Center 12c」を無償で提供する。これにより、データセンターの安定運用とコスト削減を実現するという。
ラインアップは「Sun Fire X4170 M3」「Sun Fire X4270 M3」「Sun Blade X6270 M3」「Sun Netra X4270 M3」「Sun Netra X6270 M3」。
スペック例として「Sun Fire X4170 M3」サーバーでは、1UサイズにXeon E5-2600ファミリ×2個、最大16コアを搭載可能。最大512GBメモリ、最大12TB HDDまたは2.4TB SSDに対応する。価格は59万6629円から。
Sun Fire X4170 M3 |
「Sun Blade X6270 M3」サーバーでは、ブレードにXeon E5-2600ファミリ×2個、最大16コアを搭載可能。最大384GBメモリ、2.4TB HDDまたは1.2TB SSDに対応する。価格は42万4240円から。
Sun Blade X6270 M3 |
「Sun Netra X4270 M3」サーバーでは、2UサイズにXeon E5-2600ファミリ×2個、最大16コアを搭載可能。最大256GBメモリに対応する。価格は105万5127円から。こちらは新たに提供される新製品で、通信事業者向け機器の仕様規定で最高レベルの「NEBS Level 3」の認定を受けており、電源安定性、電磁波放射、耐震性など安定運用にかかわる高い水準を満たしているとのこと。
Sun Netra X4270 M3 |