IIJグローバル、グローバル対応のクラウドERPサービス「G-BASS "ERP"」


 株式会社IIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)は11日、基幹業務に必要なソフトをクラウド型で提供する「ビジネスアプリケーション・サービススイート」を発表した。第1弾として、グローバル対応の基幹業務支援クラウドサービス「G-BASS "ERP"(ジーバス・イーアールピー)」を提供開始する。

 「ビジネスアプリケーション・サービススイート」は、IIJがグローバルに展開するクラウドサービス「IIJ GIO」を基盤として用いる基幹業務支援サービス。その第1弾となるG-BASS "ERP"では、ローリーコンサルティングのERPパッケージ「ReCent」を利用し、会計・受発注・在庫・固定資産管理などの機能を提供する。

 ReCentは日本語、英語、中国語などの多言語、多通貨に対応し、容易に各国の会計基準に合わせられるほか、クラウドサービスであるため、海外拠点などでの利用にも適する。また、従来のSIモデルでのシステム構築と比較して、迅速かつ安価にERPシステムを導入できる点もクラウドサービスならではの強み。ReCent自体も、最低限の帳票・画面のカスタマイズだけですぐに利用できることから、標準的な会計モジュールの場合、要件確定後1~2カ月程度でのサービス開始が可能という。

 さらに、本社ですでに導入されているERPシステムとの連携も容易なので、グローバルビジネスの可視化、迅速な事業戦略の立案・実施、適正な内部統制などが可能になるとのこと。

 なお導入にあたっては、ローリーコンサルティングのコンサルタントとIIJグローバルのエンジニアが、ユーザー企業のビジネスプロセスとシステムの最適化を実現し、サービスの円滑な導入を支援。カスタマイズやアドオンにも対応可能で、各企業のビジネスプロセスに合わせた、最適なアプリケーションの利用を実現するとしている。

 価格は、全モジュールを利用する場合、5ID分の基本料金が月額28万円(税別)。モジュール単体での利用も可能で、会計のみは24万円(税別)、受発注・在庫のみは24万円(税別)、固定資産のみは22万円(税別)。IDは必要に応じて追加でき、全モジュール利用の場合、6~20IDは月額1万5000円(税別)/ID、21~50IDでは月額1万円(税別)/IDとなっている。

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(石井 一志)
2012/5/11 12:13