日本オラクル、SPARC T4プロセッサとSolaris 11を搭載したエントリーサーバー「Netra SPARC T4」


 日本オラクル株式会社は15日、最新CPUのSPARC T4を搭載したエントリーサーバー「Netra SPARC T4」2製品を発表した。日本オラクルならびに同社のパートナー15社から、同日より提供を開始する。価格は152万8436円から。

 「Netra SPARC T4」サーバーは、SPARC T4プロセッサとSolaris 11を搭載したUNIXサーバー。前世代の「Netra SPARC」サーバーと比べ、単一スレッド当たりの処理速度を5倍以上高速化。シングルスレッド性能を重視するミッションクリティカルなワークロードと、大量データの同時並列処理の双方で高い性能を発揮できるとのことで、異なった性能要求を持つ複数のアプリケーションを1台のサーバーに集約することも可能という。

 また、「Oracle VM for SPARC」や「Solaris Zones」といった仮想化技術を追加コストなしに利用でき、Solarisインスタンスの仮想化とネットワーク仮想化機能を提供する。仮想サーバーの設定は数秒で行え、暗号化されたセキュアなライブマイグレーション機能も利用できるとした。

 さらに、通信事業者向け機器の仕様規定では最高レベルの「NEBS Level 3」認定を受けており、電源安定性、電磁波放射、耐震性など安定運用にかかわる高い水準を満たしているのも特徴だ。

 なお、Netra SPARC T4に搭載されるSPARC T4は、最大で8つのコアを内蔵し、1コアあたり8スレッド、最大64スレッドを同時並列に実行できる高い並列処理性能を持つ。クロック周波数は2.85GHzで、コアあたり128KBの独立したL2キャッシュと、8コアで共有する4MBのL3キャッシュを搭載。暗号化アクセラレータも内蔵しており、16の業界標準暗号化技術をサポートするとした。

 価格は、1ソケットの「Netra SPARC T4-1」が4コアモデルで152万8436円から、8コアモデルで238万8638円から。2ソケットの「Netra SPARC T4-2」が457万4010円から(8コアモデルのみ)。各製品について、省エネを追求するデータセンターに設置可能な直流給電モデルと、一般企業でも利用可能な交流給電モデルが用意されている。


「Netra SPARC T4-1」「Netra SPARC T4-2」
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