日立の地銀向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を第三銀行が採用


 株式会社第三銀行と株式会社日立製作所(日立)は9日、日立の地域金融機関向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を次期基幹系システムとして採用すると発表した。稼働開始は2013年下期を予定している。

 第三銀行が「NEXTBASE」を採用するのは、「顧客サービスの向上」「業務継続性の強化」「経営の効率化」といった3つが大きな理由。このうち「顧客サービスの向上」では、地域金融機関向け共同アウトソーシングサービスを利用することで、制度変更などへの迅速な対応が図れるほか、第三銀行のノウハウを生かした自由な商品設計が可能になるため、顧客のニーズにあった商品・サービスのより迅速な提供が可能になるという。

 また2つめの「業務継続性の強化」では、最新のハードウェア/ソフトウェアの採用により、信頼性の高いシステム運営を実現。バックアップセンターを含めた2センター構成で運用されるため、大規模災害が起こった場合でも速やかに復旧できるメリットがあるとした。

 最後の「経営の効率化」では、定型化している銀行の基幹業務システムを共同化することにより、システム開発・運用コストの削減が見込め、経営資源をコア業務へ集中投入できることから、経営基盤の一層の強化が図れるとのこと。

 なお「NEXTBASE」は、第三銀行を含めて9行に採用されており、7行がすでに稼働している。

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(石井 一志)
2012/3/9 16:23