日本IBM、簡単操作のPC向け分析ソフト「Cognos Insight v10.1」

現場レベルの迅速なアナリティクスを実現


製品の特徴

 日本IBMは8日、PC向け分析ソフト「IBM Cognos Insight v10.1」を発売した。

 IBM Cognos Insightは、中小企業を対象とした分析ソフトの新製品。特長は「簡単操作」。Excelの販売情報などPC内にあるデータをドラッグ&ドロップでワークスペースに取り込み、さまざまな角度から分析しながら、説得力のあるグラフやダッシュボードを作成できる。

 狙いは、現場レベルでの分析を実現することだ。「昨今は、現場であらゆる情報を駆使しながら意思決定しなければビジネスの速度に追いついていけない。2年前にCognos 10を提供しており、過去・現在・未来の情報を統一プラットフォームで分析し、かつ部門をまたがってナレッジを広めるコラボレーションを実現している。今回の新製品は、中小企業などにおいて、各分析担当者が各人のPCにインストールして、現場レベルのアナリティクスを実現する点をコンセプトとしている」(同社)。

 洞察の獲得に加え、Cognos Insightでは、情報をアクションにつなげるための支援機能も提供される。仮説を基に分析を行い、実行計画を策定・共有したり、ビジネス成果を最適化するため、アクションの代替案を用意し、比較検討したりすることが可能。例えば、「営業部において営業スタッフの予実管理を行い、今の実績だとどのような結果に着地するかをWhat-if分析し、現在の実績を基に各スタッフに足りない分の予算を再配分できる」という。

家電製品の営業部門を想定したデモ。各営業スタッフの売り上げ情報をグラフ化している予算の情報も追加し、簡単に予実管理が可能

このほかWhat-if分析とそれに基づくアクションのプランニングも行える

 価格は7万3000円(税別)/ユーザー。4月1日より価格改訂を行い、5万5500円(同)/ユーザーとなる予定。

 また、これと併せて、Cognos Insightを一機能として備え、分析データのダイナミックな管理、双方向活用を実現するソリューション基盤「IBM Cognos TM1 v10.1」もリリースする。業務現場の担当者がCognos Insightを活用して作成した分析モデルや分析結果をCognos TM1を経由して全社レベルで共有したり、全社レベルで検討する予算計画プロセスにCognos TM1を経由して参画するなど、より大規模な企業内双方向連携を実現する。

 価格は1048万5000円(税別)。4月1日からは800万円(同)となる。

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