日立Sol、AR技術を活用したフィールド作業の効率化システム

Androidのカメラ映像上に保守情報など重ね合わせ


 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は、拡張現実(AR)技術を活用し、Android端末に移した現場映像に業務システムのデータを重ね合わせ、フィールド業務を効率化する「現場『見える化』システム」を9日より発売する。

 同製品では、Android端末のカメラに対象物の映像を表示するだけで、自動的に端末の一や方向を解析して対象物の情報を映像上に重ね合わせる。Android端末だけで情報の参照やメモ・画像・動画の入力が行えるので、作業スピードが向上する。また、作業現場で入力された情報は、本部やそのほかの現場から即時共有できるため、作業進ちょくのリアルタイムな把握も実現するという。

概要

 利用例としては、電柱など屋外設備のメンテナンス業務を挙げる。屋外設備の保守点検業務では、設備確認のために設備管理台帳を持ち出す必要があったが、同製品を活用することで、工事対象の電柱に関する図面や管理台帳などの詳細情報をAndroid端末から確認できる。修繕結果の写真や作業報告書の登録も同じ画面上で実施。作業員が登録したデータは、ほかの現場作業員や管理者からも確認できる。設備管理データを部署間で共有することで設備の予防保守や的確な修繕判断が容易になるとしている。

関連情報
(川島 弘之)
2012/3/8 13:38