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デロイト トーマツ、調査を自動化するAIエージェントによりAI規制対応支援サービスを強化
2026年1月13日 11:18
合同会社デロイト トーマツは9日、企業のAIサービスに関連するAI規制情報やその対応策を自動的に収集するAIエージェントを独自に開発したと発表した。これにより、複雑化する規制への対応を支援するAI規制対応支援サービスを強化する。
AI規制対応支援サービスは、インターネット上にある国内外の数百に及ぶAI規制、ガイドラインを対象に、企業がAI技術や関連サービスを提供する際に順守すべき法令などの規制を特定し、それらに対する具体的な対応策を提案する。
AIエージェントがインターネット上にあるAI規制の最新情報を自律的に収集・分析し、AIガバナンスに詳しいデロイト トーマツの専門家による評価・フィードバックを組み合わせることで、クライアント企業が提供している、もしくは提供を検討しているAI技術や関連サービスに対する規制情報の網羅的な整理と高精度なリスク評価および対応策の提案を実現する。
AIエージェントにAI関連サービスの機能や内容を入力するだけで、関連する規制対応事項や難易度評価、対応策の提案を自動で取得できる。さらに、デロイト トーマツの専門家によるレビューを経て、企業はより精度の高いAI規制調査結果や対応策を取得できる。インターネット上にある各国・地域の規制情報を網羅的に収集するため、サービス適用地域別のリスク評価も行える。
AI関連規制調査ではまず、対象AIサービスの機能や特徴を洗い出す。関連する規制を適切に特定するためには、サービスが持つAI機能を技術面や用途面など、さまざまな観点から整理することが重要となるため、デロイト トーマツが用意した質問票に沿って機能要素を洗い出すことで、網羅的な整理を実現する。
次に、デロイト トーマツが独自開発した複数のAIエージェントが、対象AIサービスの機能要素ごとにインターネット上の情報を対象にWeb検索を行い、最新の関連規制情報一覧を取得する。取得した規制情報一覧を踏まえ、対象AIサービスの機能要素ごとに規制対応すべき事項を特定し、さらにそれぞれに対する対応策を提案する。取得した規制対応すべき事項の一覧は、正確性、網羅性、適合性などの観点からレビューする。
さらに、デロイト トーマツのAIガバナンスの専門家が、上記の過程を経て取得した規制情報レポートをレビューし、情報の抜け漏れや誤りを補完・修正する。
サービスで活用するAIエージェントは、デロイト トーマツが持つAIガバナンス関連業務の知見を反映したアルゴリズムを搭載している。回答を生成する際には、100回以上にわたる自律的な規制情報の取得、対応すべき事項の特定とレビュー実行のプロセスを経て、対象サービスの機能要素や適用地域などを総合的に考慮し、膨大なAI規制情報の中から関連性の高い規制情報を適切に抽出・整理する。さらに、規制間の優先順位付けや重複情報の排除なども行うことで、より的確な調査結果を導き出せる。
これにより、30分程度で取得可能な規制情報レポートの時点で、デロイト トーマツの専門家が従来1週間程度の時間をかけて実施していた評価結果と比較して、約8割の精度を実現しており、さらに専門家によるフィードバックログをAIエージェントに与えることで、頻出機能に対する回答精度の強化など、継続的な精度改善も見込まれるとしている。
デロイト トーマツは、サービスによるAI規制対応支援を起点として、AIリスク評価やAIガバナンスのポリシー策定、運用体制の構築、社内ガイドラインの策定・運用、AIガバナンス人材の育成支援など、企業のAIガバナンスに関わる多様な課題に対して総合的な支援を提供するとしている。

