インサイトテクノロジー、マルチデータベース対応の高速アプライアンスサーバー「IQ」
株式会社インサイトテクノロジーは2日、データベース専用アプライアンスサーバー「IQ」を発表した。最大24GB/秒の高いデータ転送速度を提供できるという。
「IQ」は、インサイトテクノロジーが培ってきたデータベースのナレッジと、PCI Express、InfiniBand、SSDなどのハードウェアを組み合わせて構築されたアプライアンス。顧客のニーズにあわせて、ディスクサイズや冗長構成、サーバー台数といったのハードウェア構成を柔軟にカスタマイズできるほか、Oracle Database、MySQL、Vectorwiseなどさまざまなデータベースに対応するという。
ラインアップは、OLTP/DWH(データウェアハウス)向けのハイエンドモデル「ANACONDA」、DWH向けの「COBRA」「PYTHON」が用意された。
このうち「ANACONDA」は、6GB/秒のデータ転送速度を実現しており、HDDベースのRAIDシステムと比べて20倍のスループットを発揮できるとのこと。またSSDのI/O性能とInfiniBandによる低レイテンシを生かして、処理時間も1/25に短縮できるので、5時間かかっていたバッチ処理もわずか12分に短縮可能とした。容量は1TBからで、スループットを最大24GB/秒まで拡張できるスケーラビリティも備えている。価格は2000万円から。
2つ目の「COBRA」は、10GB/秒のデータ転送速度を持つ、スピードを追求したモデル。容量はこちらも1TBからとなり、価格は1000万円から。
最後の「PYTHON」は、開発環境や新規事業向けにR&D専用フリーモデル。データ転送速度は6GB/秒、容量は250GBからとなるが、ほかのモデルと異なりディスクの冗長性は確保されていない。なお、ハードウェア費用は無償だが、ハードウェア設置費用、データベースライセンス費用は別途必要となる。