ネットワン、SeaMicro製超高密度サーバーのXeon搭載モデル

10UにXeon E3-1260Lを64個搭載


 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は14日、米SeaMicro製の新Xeonサーバー「SM10000-XE」を発売した。価格は1900万円から。

 SM10000-XEは、業界最高クラスという高集積度・省電力・省スペースを実現したサーバー製品。高さ10Uのシャーシ内に4コア/2.4GHz/HT対応/TDP45Wの「Xeon E3-1260L」を最大64個/256コア搭載できる。加えて、最大2TBメモリ、ストレージ、スイッチ機能(10GbE×16個もしくはGbE×64個)、負荷分散機能、サーバー管理機能を1台に集約している。

SM10000-XEシャーシマザーボード

ネットワークカードストレージカード

 特長は、I/O仮想化機能とTIO(Turn in Off)機能を備える、独自開発の「Freedom Fabric ASIC」。I/O仮想化機能により、マザーボード上のCPU/メモリ/ASIC以外の部品を90%削減し、小型化を実現。TIO機能により、使用していないCPU/チップセットの機能を止めることで低消費電力を実現している。

 また、小型化されたマザーボード同士は「Freedom SuperCompute Fabric」という技術により、多次元輪環(Multi-Dimensional Torus)状に1.2Tbpsで相互に接続。4コアプロセッサには10Gbpsのネットワーク帯域が割り当てられており、1コアあたり2.5Gbpsと他サーバーより非常に大きな帯域を備える。これらにより高集積度・省電力・省スペースの3点で「業界最高クラス」を実現しているという。

独自開発の「Freedom Fabric ASIC」を搭載「Freedom SuperCompute Fabric」でファブリックを実現

 2010年にはネットワンよりAtomを搭載した製品が発売された。超低消費電力のAtom Z530(1コア)を512個搭載した「SM10000」、Atom N570を256個搭載した「SM10000-64」、384個搭載した「SM10000-64HD」の3モデルだ。今回は、同一のアーキテクチャ上に初めてXeonを搭載した新モデルとなる。

 ネットワンでは、従来のAtom型をフロントWebサーバー用途に、Xeon型をアプリケーションサーバー用途に訴求する考え。「サーバーの利用用途に応じて演算処理負荷の内容が異なり、最適なサーバーを配置する必要がある」(ビジネス推進グループ 執行役員の篠浦文彦氏)ためで、これにより、データセンター全体の最適化に貢献する。一例として、32台の1Uサーバー、64個のSATA/SSD、4台のラックスイッチ、4台のターミナルサーバー、ロードバランサーを含んだ数台のラックシステムを1台にSM10000-XEに置き換えられるという。

WebフロントからバックエンドまでSeaMicroアーキテクチャでカバー従来のラック設備すべてを置き換えられる

 また、ユーザー数の拡大、リッチコンテンツの増加、サービス間連携の拡大といったアプリケーションサービスを取り巻く環境の変化に応じて、稼動するアプリケーションの性質によって最適なパフォーマンスが求められるため、新モデルは特に“大規模なアプリケーションサービス基盤”に最適な製品として訴求していく。

 対象とするシステムは、大規模Webアプリケーション、オンラインゲーム、仮想デスクトップサービス、パブリッククラウドサービス、ソフト開発基盤・テストヘッド、分散処理アプリケーション(ログ分析、データマッチング、バッチ処理、レンダリングなど)で、大規模なデータセンターを所有する企業・組織に提案。「これらは実際に案件化している例。近いうちに事例として紹介できる」(同氏)としている。

 このほか、1台で約1000名の仮想デスクトップ環境を構築できる「VDI in a Box」としてのソリューション化も進める方針。こちらはネットワングループの仮想デスクトップ基盤にも導入を予定しており、「1ソケットあたり15デスクトップの搭載を想定。最大960名分の環境を構築する」(同氏)としている。

 新モデルの価格は1900万円から。今後3年間にSM10000ファミリ全体で30億円の売り上げを目指す。

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