NEC、クラウド型のMDMサービス「スマートデバイス管理サービス」


 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、企業向けのモバイルデバイス管理(MDM)サービス「スマートデバイス管理サービス」を発表した。同日より販売を開始する。なお第一号ユーザーとしては、業務用に導入したNTTドコモのスマートフォン「MEDIAS WP N-06C」を運用管理するため、出光興産株式会社がサービス利用を開始したという。

 「スマートデバイス管理サービス」は、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを業務で利用する際に必要となる、各種サービスを提供するもの。利用状況のチェックや、盗難・紛失時の情報漏えい防止対策、リモートデータ削除、ソフトウェアの更新などをクラウドサービスで提供する。

 中でも、組織が多階層・多部門にわたる企業が利用する際に最適な「グループ設定」や、グループごとの管理者設定、グループ管理者への利用権限設定機能などを備えている点が特徴。グループ単位でアプリケーションの利用範囲を限定することも可能だ。

 また、端末設定の自動化機能により、端末の追加や、運用中の端末の設定内容変更を一括して自動更新することもでき、端末の電源オフ等で端末設定の更新がされていなかった場合には、電源がオンになると自動的・強制的に更新する機能も備えた。さらに、オプションでウイルス対策やWebフィルタリング機能を提供し、これらの機能も「スマートデバイス管理サービス」のもとで一元管理できるようにしている。

 このほか、管理者向けの専用サービスデスクを提供し、企業のIT部門の負担軽減を支援するとのこと。

 価格は、初期費用が30万円(税別)から、月額費用は300IDの場合、300円(税別)/ID。NECは今後3年間で100社への提供を目指す。

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(石井 一志)
2012/2/8 13:03