中部テレコミュニケーション、シンクライアントやタブレットから利用可能なDaaS型サービス


 中部テレコミュニケーション株式会社(CTC)は31日、同社のクラウドサービス「CTCマネージドクラウド」において、DaaS(Desktop as a Service)型の「バーチャルデスクトップ」サービスを同日より提供すると発表した。

 「バーチャルデスクトップ」は、社内のPC環境をクラウド上(データセンター)に格納し、シンクライアント端末やタブレット端末などを使って操作できるようにするDaaS型のサービス。データセンターには、インターネットや広域イーサネットなどを経由して接続する。

 これを利用すると、機密情報を端末に保存しないためセキュリティ向上を図れるほか、端末故障時の復旧作業やPC環境の運用・管理などが容易になるので、情報システム管理者の業務軽減、作業効率の向上を図れる点がメリットという。

 価格は、基本メニュー料金(初期費用)と、最大仮想PC数・バックアップ有無に応じたサーバー利用料、および利用する仮想PC数に応じた仮想PC利用料からなり、初期費用が20万円(税別)、サーバー利用料(バックアップなしの場合)が月額12万円(税別)から、仮想PC利用料が5000円(税別)/10台。1年間の最低利用期間が設定されている。

 また今回は同時に、リモートアクセスサービス「スマートアクセス」も発表された。このサービスは、タブレット端末やスマートフォンなどの端末から、3G携帯電話などの各種回線を利用して、社内のイントラネットへ安全に接続できるようにするもの。営業担当が商品情報や在庫状況、見積書などをPCに入れて持ち出さなくても、訪問先や移動先から社内情報の検索、登録・申請などを行うことができる。加えて、在宅勤務や大規模災害など有事の際のBCP対策としても活用可能とのこと。

 こちらの価格は、25同時接続の場合、初期費用が10万円(税別)、月額料金が4万5000円(税別)。また別途、「CTCイーサネット網サービス」の契約が必要になる。

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(石井 一志)
2012/1/31 15:26