日本IBM、八十二銀行のシンクライアント環境構築を支援


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は16日、株式会社八十二銀行のシンクライアント(デスクトップ・クラウド)環境構築を支援すると発表した。

 長野を中心に展開している地方銀行の八十二銀行では、全4000台のPCを対象にOA環境を刷新し、業務効率の向上やセキュリティ強化を図る計画を立てており、11月からプロジェクトを開始している。

 このプロジェクトの一環として、シンクライアントシステムの導入が検討されていたが、同行の業務要件を考慮したガバナンスと利便性を両立する構成や、シンクライアント環境構築の実績などが評価されて、日本IBMの「IBM デスクトップ・クラウド構築支援サービス」が採用されたという。

 具体的な手法としては、標準化したクライアント構成「マスターイメージ」を全ユーザーが使用する一方で、特定のユーザーに使用が限られた業務アプリケーションを「個別イメージ」として提供。両者を組み合わせることで、ガバナンス強化と業務における利便性を両立させる。

 また従来は、営業店などからデータセンターに設置されている各種サーバーにはWAN回線経由でアクセスしていたが、今回導入されるシンクライアント環境では、仮想デスクトップが各種サーバーと同じデータセンター内に設置されるため、パフォーマンスの向上が見込まれているとのこと。

 さらに、パッチの適用や設定の更新といった運用作業もデータセンター内の仮想デスクトップ環境内での作業になるため、この分野でも効率化が期待できるのみならず、HDDへの業務データ保存をシステム面で不可能にしているので、セキュリティの強化も実現するとした。

 なお、今回のシンクライアント環境は、IBMのブレードサーバー「IBM BladeCenter HS22V」で構築される予定で、2013年8月から順次、全店舗へ展開される。

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