コンピュウェア、次世代アプリパフォーマンス管理製品「dynaTrace 4」
日本コンピュウェア株式会社は12日、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)ソリューションの新版「dynaTrace 4」、および負荷テストソリューション「Gomez 360 Web Load Testing」を発売した。
dynaTrace 4は、米Compuwareが2011年7月に買収したdynaTrace Softwareの製品。アプリケーションのあらゆる階層において、全トランザクションのトラッキングを可能にする。中核となるのは特許取得済みの「PurePath Technology」。エラーや障害個所を自動で分析し、問題のあるトランザクションを浮かび上がらせ、解決に導く。
稼働中のアプリケーションを自動検出し、導入に伴う設定はほとんど不要。アプリケーションが変更された場合も自動で対応し、メンテナンスにかかる負荷を最小限に抑える。それぞれのトランザクションは、Webブラウザクリックからデータベースやバックヤードに至るまで、すべての階層でトレースされキャプチャされる。
アプリケーションの開発段階から利用でき、開発、テスト、運用の各部門で、一貫したアプリケーションの開発・運用環境を構築可能。開発段階からパフォーマンステストに取り組むことで、潜在的な問題も事前に取り除けるという。
今回はこのdynaTrace 4とSaaS型負荷テストソリューション「Gomez Web Load Testing」を統合した、強力な負荷テストソリューションとして、Gomez 360 Web Load Testingも発売する。
従来の負荷テストはトランザクションを発生させ、そこで記録されたログを解析するという手法を採っていたが、一度のトランザクションですべての問題を洗い出せるとは限らず、テストを繰り返す必要があった。
Gomez 360 Web Load Testingでは、SaaS型の負荷テストソリューションを利用することで、負荷テスト用のインフラを不要とし、初期コストを大幅に削減。さらにdynaTraceにより発生した負荷トランザクションをすべての階層にわたってトラッキングするため、ボトルネックの根本原因をピンポイントで特定。このため、テストを繰り返して障害を再現させる必要がなく、負荷テストの所要時間を削減できるという。