法人におけるクライアント仮想化率は2015年に38%超に~IDC予測


国内法人向けクライアント仮想化市場 導入率予測、2010年~2015年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は7日、国内クライアント仮想化市場規模予測を発表した。クライアント仮想化ソリューション市場、クライアント仮想化ソフト市場、シンクライアント市場の3つの動向を2011年上半期(1月~6月)の実績を基に分析し、現状を明確にしている。

 2011年の国内クライアント仮想化ソリューション市場は、前年比30.1%増の2463億円。2010年~2015年の年間平均成長率(CAGR)は29%で、2015年には6754億円まで拡大すると予測する。クライアント端末の仮想化率で見ると、2011年の16.5%から2015年の38.4%に拡大する見込み。

 国内クライアント仮想化ソフト市場では、2011年上半期に前年同期比24%増となる44万6725ライセンスが出荷された。2011年通期では前年比25.7%増の92万8268ライセンス、2015年には254万4858ライセンスまで増加すると予測する。2010年~2015年のCAGRは28.1%。特にデスクトップ仮想化の同期間におけるCAGRは63.9%と高い成長率で推移し、2015年には114万4682ライセンスに到達。クライアント仮想化の中で45%を占めると見ている。

 2011年上半期の国内シンクライアント専用端末の出荷台数は、前年同期比16%増の9万8996台。2011年通期では前年比13.5%増の20万6166台に達する。2010年~2015年のCAGRは15.6%で推移し、2012年は前年比34.7%増の27万7668台、2015年には44万8782台に達し、ターミナルクライアント、シンクライアント化端末と合わせて54万台を超えると見ている。

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