アプライアンスに搭載のフィルタリング機能、導入企業の半数で「過剰規制」


 ネットスター株式会社は8日、企業のフィルタリング利用に関する調査の結果を発表した。7回目の調査となる今回は、インターネットゲートウェイのアプライアンス機器に搭載されているフィルタリング機能を利用している企業が対象。3月29日・30日にウェブアンケートで調査を実施し、515社のシステム管理者から回答を得た。

 企業におけるURLフィルタリングの導入形態としては、アプライアンスのほか、サーバーソフトウェア型、クライアントソフトウェア型、ISPが提供するサービスなどがある。一般的に高機能で運用に柔軟性があるとされるサーバーソフトウェア型が多く、7~8割を占めると言われている。一方、アプライアンスは、柔軟性などはサーバーソフトウェア型に及ばないが、導入や管理・運用の手間がかからないというメリットがある。

 今回の調査によると、アプライアンス導入の目的は、ルーター機能、管理コスト削減、セキュリティ機能、ゲートウェイでの一括管理、VPNの導入などさまざま。また、機器選定時に優先度の高い搭載機能としては、ファイアウォール、IDS/IPS、ウイルス対策が多いが、次いでURLフィルタリングも多く挙げられた。このほか、アプライアンスによりフィルタリングを初めて導入した企業が4割以上、フィルタリングを導入する前提でアプライアンス機器を選定した企業が7割以上という結果も出ている。

アプライアンス機器の選定時に優先度が高かった機能

 導入しているアプライアンスのフィルタリング機能について、9割以上が効果に満足とした一方で、不満点として「必要以上にアクセス制限されてしまう」を挙げた企業が51.8%に上った。このほか、「ログ分析が適切に行えない」が27.0%、「URLリスト更新が遅い(更新頻度が低い)」が24.9%、「登録されていないサイトが多く、思うようにフィルタリングされない」が24.3%、「インターネット接続が遅くなる」が21.7%、「カテゴリ区分が大雑把」が16.7%、「各カテゴリに何が収録されているかよく分からない」が15.5%、「閲覧速度が低下」が12.8%だった。フィルタリング専用機器ではない限界が表れた結果と言えそうだ。

アプライアンスに搭載のフィルタリング機能への不満点

 なお、国内製品と海外製品に分けて見ると、「必要以上にアクセス制限されてしまう」などの項目では両者それほど差が出なかったが、「URLリスト更新が遅い(更新頻度が低い)」という不満は国内製品で25.2%だったのに対して海外製品で34.3%、「登録されていないサイトが多く、思うようにフィルタリングされない」は国内製品で21.1%に対して海外製品で27.0%と、比較的目立つ差が表れた。

海外製品・国内製品別に見た不満点
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