ネットワールド、VDI環境でのストレージ負荷を最適化する「Atlantis ILIO」を販売
株式会社ネットワールドは8日、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)最適化ソリューション「Atlantis ILIO」を提供している米Atlantis Computingと、販売代理店契約を締結したと発表した。
VDI環境では、始業時のマシン起動、アプリケーション読み込み、終業時のユーザーログオフなどを、多数のユーザーが一斉に行うことが想定され、そうした場合には、ストレージへのI/Oが急上昇する。また、パッチ適用やウイルス対策ソフトのアップデート、スキャンなどを行う際にも、ストレージI/Oが高まるため、こうした使用ピークに対応可能なストレージ基盤が求められている。しかし、快適なパフォーマンスを提供するためには、ストレージコストが膨らんでしまうことから、こうした点がVDI普及のボトルネックになっているという。
Atlantis Computingが提供しているVDI最適化ソリューション「Atlantis ILIO」は、こうした課題を解決するための“VDIブースター”製品。VDIとストレージ間に位置し、インライン重複排除やNFSプロトコルレイヤ処理、I/O最適化などの機能により、ストレージに対するIOPSを、最大10倍に向上できるため、ストレージに対する投資コストを削減しつつ、快適なユーザーエクスペリエンスを提供可能とのこと。同社の試算では、1ユーザー当たり「Atlantis ILIO」に1万円~2万円弱の投資をすることで、「Atlantis ILIO」がない場合と比べて、1ユーザーあたり6万円程度のコスト削減が可能としている。
製品は、VMware vSphere上で動作する仮想アプライアンス形態で提供され、各VDIサーバーに搭載したり、VDIサーバーを集約したラックの最上位に配置したり、といった利用法に対応する。なお、50~100ユーザーの小規模環境から、1万ユーザーを超える大規模環境まで対応可能だ。
価格はVDIの形態により異なり、ユーザーごとに個別の仮想デスクトップを割り当ててるパーシステント形態の場合は37万2000円(税別)/25ユーザー、ノンパーシステント形態の場合は24万8000円(税別)/25ユーザー。冗長化ライセンスやサポート契約には、別途費用が必要となる。
なおネットワールドは、10月4日に開催される「Citrix iForum 2011 Japan」に出展し、「Atlantis ILIO」の機能詳細、構築事例の紹介、展示などを行うとのこと。