Windows、Mac、Androidで使える「カスペルスキー2012」マルチOSパッケージ


 株式会社カスペルスキーは、WindowsとMac、Androidに対応するセキュリティソフト「カスペルスキー2012 マルチプラットフォームセキュリティ」(以後、カスペルスキー2012)を9月9日に発売する。価格は1年3台版のパッケージ版が7140円、ダウンロード版が6279円、限定5万本の1年3台版の乗換優待版が4095円など。

 Windows 7/Vista/XP対応の「カスペルスキーインターネットセキュリティ2012」、Mac OS X 10.5以降対応の「カスペルスキーアンチウイルス2011 for Mac」、Android 1.6~2.3対応の「カスペルスキーモバイルセキュリティ9」という3つのソフトを収録。1本で合計3台までのWindows、Mac、Androidで自由な組み合わせで利用できるのが特徴だ。

キャンペーンキャラクターに起用されたAKB48の峯岸みなみさんと、ロシアのKaspersky LabsでCEOを務めるユージン・カスペルスキー氏

 機能面では、世界中のKaspersky製品ユーザーから、マルウェアやその配信元の情報をリアルタイムに収集し、未知の脅威をブロックするクラウド技術「カスペルスキーセキュリティネットワーク(KSN)」を強化。既知のマルウェアに似た動きをするアプリケーションを検知する振る舞い(ビヘイビア)保護をクラウド化した。

 ビヘイビア保護はこれまで、ローカルPC上で行っていた技術。これをクラウド化することにより、ローカルPCでのリソース消費を抑えられるだけなく、コンピューターにダウンロードされるたびに、ウイルス自体をランダムに暗号化する「ポリモーフィック型ウイルス」など、定義ファイルでは迅速に検知できなかった最新の脅威にも対抗できるという。

 以前のKSNは、ユーザーが送信したファイルの情報をもとに、そのファイルがマルウェアかどうかを判定していた。「白か黒かは判断できるが、グレーなものは苦手だった」(プロダクトマーケティング担当部長の長門慶吾氏)が、今回の機能強化で「単純なパターンマッチングを超えたインテリジェントなクラウド技術」に進化したという。

 なお、カスペルスキーは、カスペルスキーモバイルセキュリティ9を2011年12月末まで無償提供すると発表しているが、カスペルスキー2012のリリースに伴い、配布期間を9月末までとする。配布期間中にダウンロードすれば、2011年12月末までは無料で利用できる。また、通信キャリアでは新たにイー・モバイルに対応した。

Windows、Mac、Androidのマルチプラットフォームに対応したセキュリティソフトは世界初だという「カスペルスキーセキュリティネットワーク(KSN)」のイメージ

 6日には記者会見が行われ、同社代表取締役社長兼CEOの加賀山進氏が今後の戦略について説明。これまでのコンシューマー向け市場では、販売やサポートをジャストシステムに委ねてきたが、その関係を「円満に」解消したと述べ、今後はカスペルスキーが「日本の顧客に100%コミットする」と意気込みを語った。

 また、製品プロモーションは昨年に引き続き、アイドルグループの「AKB48」を起用する。会見にはCMに出演する峯岸みなみさんが登場。AKB48の新曲「フライングゲット」のPVに登場するメンバーが、ウイルスに乗っ取られたことですべて峯岸さんの顔にすり替わるというCMがお披露目された。

 カスペルスキーでは9月9日から11月15日まで、カスペルスキー2012を購入したユーザーを対象に、フライングゲットの特典映像を収録したDVDなどを抽選でプレゼントするキャンペーンを実施する。

記者会見に登場した峯岸みなみさん
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