TIS、企業向けグループウェアを占有型クラウド環境で利用できる「ナレジオン LiveOnサービス」


 TIS株式会社は29日、企業向けグループウェア「ナレジオン」において、占有型クラウドサービス「ナレジオン LiveOnサービス」を9月より提供すると発表した。ナレジオンと自社の企業向けPaaS/IaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」を組み合わせ、自社プライベートネットワークの一部として月額課金で利用できる。

 ナレジオンは、グループウェア機能と3種類のポータルを統合したコミュニケーションプラットフォーム。スケジュール管理や施設予約、ワークフローなど、グループウェアの基本機能を備えるほか、レポート、掲示板、社内ポータルのブログ機能に加えて、版管理可能なファイル管理(文書管理)機能にまでコメント機能を備えており、社内のコミュニケーションを促進できる点が特徴という。

 従来、ナレジオンはSaaS型とオンプレミス導入が可能なライセンス型の2形態で提供されてきたが、今回はTIS Enterprise Ondemand Serviceをインフラとして用いる占有型クラウドサービスとして提供が開始される。

 占有型クラウドサービスであるため、通常のSaaSよりもセキュリティに優れるほか、月単位でユーザー数の増減を行える柔軟性を備えており、大規模導入を前提にしつつ、まずは部署単位で試験的導入したい、といったニーズに応えられるとしている。

 また、ライセンス版のナレジオンをベースにしているため、標準メニュー以外に自社独自のカスタマイズを行うことも可能。企業向けPaaS/IaaSであるTIS Enterprise Ondemand Serviceをインフラに活用しているので、自社ネットワークを活用した高セキュリティ環境における企業の既存システムとの連携など、各社独自の機能を実装できるとのことだ。

 価格は、100ユーザーパック利用の場合、初期導入費用が77万8600円(税別)から、月額費用が12万3000円(税別)から。この価格では、ファイル格納領域は1ユーザーあたり100MBで、3つのポータル、スケジュール、ファイル管理、ワークフロー、レポート掲示板などの基本機能が利用できる。なお、ユーザーIDの追加は10ID単位で行え、価格は6000円(税別)/10ID。

 TISでは、2014年度末までに累計50社、1万IDの提供を目標としている。

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