日本IBMのリモートデータ保護サービスが「IBM i」に対応


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は25日、サーバーやPCのデータを同社のデータセンターで保管するサービス「リモート・データ保護」を拡充すると発表した。自社の独自OS「IBM i」を搭載した、中堅企業向けサーバーに対応する。

 「リモート・データ保護」は、サーバーやPCのデータを自動暗号化し、IBMのデータセンターで保管するサービス。2008年8月のサービス提供開始以来、事業継続や災害対策を目的としたユーザーにも提供されてきたという。

 今回はこのサービスは、中堅企業で広く利用されている、「IBM i」を利用しているサーバーのデータにも対応したことで、より多くのユーザーが、信頼性の高いデータの遠隔保管を利用できるようになったとのこと。

 このサービス拡充にあたっては、三和コムテックのソフト「LaserVault Backup」を利用する。同製品は、「IBM i」のファイルのバックアップを、PCのディスク上に圧縮して保管できるもので、PC上に保管したデータを、「リモート・データ保護」サービスを用いて、IBMのデータセンターで遠隔保管する仕組みとなっている。

 料金は、サービスの使用量に応じた従量課金制となり、例えば、50GBのユーザーデータを7日間データセンターで保持する場合、月額4万6000円(税別)。「IBM i」から利用する場合は「LaserVault Backup」が必要となり、こちらの利用料金は132万円(税別)。なお12月末までは、「リモート・データ保護」と合わせて使う場合、89万円(税別)に割引される。

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