東北大学の未来科学技術共同研究センター、韓国製セキュリティスイッチ「SGシリーズ」を導入


SGシリーズ

 株式会社ネットワールドは10日、国立大学法人東北大学の未来科学技術共同研究センター(以下、研究センター)が、ネットワールドが国内総代理店を務めている韓国HandreamnetのL2セキュリティスイッチ「SGシリーズ」を導入したと発表した。すでに稼働を開始している。

 研究センターではフロアスイッチの導入から約10年が経過し、リプレースの時期を迎えていたが、同センターではセキュリティの確保が重要なテーマであり、貴重な研究データを、安全に活用できる情報インフラが求められていた。また、東北大学では、全学の情報システムやネットワーク整備を大学のIT部門が担当し、各部局内の環境は自前で構築されているので、各部局内の環境管理を行うのは専任のIT管理者ではない。このことから、リプレース機器の選定にあたっては、手間を掛けずに高いセキュリティを実現できることを重視したという。

 今回採用されたSGシリーズは、LAN内のトラフィック分布やパケット情報を分析して有害トラフィックを検知し、その発生源であるウイルス/ワームに感染したPCをネットワークから自動的に遮断することで、脅威の増殖やDDoS攻撃、盗聴などを阻止できるセキュリティスイッチ。研究センターでは、同シリーズのうち、Gigabit Ethernetポートを48ポート備える「SG2048G」を、合計7台導入し、既存のLANスイッチから置き換えた。

 これにより、特にネットワークの再設計などを行わずとも、セキュリティソフトが十分に提供されていないスマートフォン・タブレット端末などの利用が多い学内ネットワークにおいて、ユーザーの自由度を阻害せずに、セキュアな環境を実現できたという。

 また東北大学では、音声のIP化を積極的に進めているが、SGシリーズではVoIPについても対応が可能。実際に、IP電話やIP構内放送などのVoIP機器を含めてネットワークトラフィックの監視を行っているとのことで、問題発生時にはリアルタイムでアラートを発し、問題個所や原因を素早く特定できる仕組みを提供しているとした。

 なお、導入サポートは、仙台に本社を置くトライポッドワークスが担当。Handreamnet、ネットワールド、トライポッドワークスの3社が一体となったサービス・サポート体制が高く評価されたことも、採用の一因になったとしている。


関連情報