日立情報、鉄道ダイヤを短期間で作成できるクラウドサービス「SmartDia」
SmartDiaの画面イメージ |
株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)は3日、鉄道輸送計画(ダイヤ)を短期間で作成できるクラウド型サービス「SmartDia」の提供を開始した。
SmartDiaは、国内初のクラウド型ダイヤ作成サービス。Webブラウザとインターネット回線があれば、「鉄道線」「軌道線(路面電車)」「LRT(Light Railway Transit)」に対応したダイヤ(列車運行計画、車両運用計画、乗務員運用計画)を短期間で作成可能。ダイヤ改正やイベントなどによる臨時ダイヤ検討の際、車両や乗務員の運用計画を簡単に組み込めるため、限られた検討期間内に多彩なシミュレーションが行えるという。また、路線間の「つなぎ」の作成やダイヤ合理性のチェックも可能。
7月から利用している広島電鉄では、鉄道線と軌道線が混在する路線のダイヤを従来の1/5の時間で作成できているという。クラウド型サービスとして、システム運用なしの月額費用で利用できる点もメリットだ。
今後は多言語(英語・中国語ほか)対応を進め、日立グループが取り組む鉄道事業のグローバル展開に対応できるサービスとして強化を図る予定。併せて、バスダイヤへの対応も進め、海外の都市交通基盤として導入が進むLRTと鉄道・バスの乗り継ぎなどのグローバルニーズを取り込んでいくという。
価格は、初期費用が100万円から、月額費用が25万円から。ユーザー数・データ量により変動する。日立情報では、2014年3月末までに30社への販売を目指す方針。
2011/8/3 11:58