ラック、「災害発生時の業務継続に私たちが行うべきこと」ガイドを公開

スマホ向けに緊急通報アプリも


 株式会社ラックは24日、「災害発生時の業務継続に私たちが行うべきこと」と題したガイド(Webポータル版)を公開した。併せて、情報セキュリティに関する緊急情報を通知するiPhone/Androidアプリの提供を開始した。

 「災害発生時の業務継続に私たちが行うべきこと」は、地震や台風などの自然災害が企業活動のリスクとして認知される中で、IT危機管理スペシャリストの立場から推奨すべき行動をまとめたもの。一般的な事業継続性計画(Business Continuity Planning:BCP)を説明するものではなく、同社のこれまでの対応活動の経験を踏まえ、被害対策、回避策、情報セキュリティの要所を取り上げている。

 Webポータルには、以下の情報が掲載されている。順次拡充する予定。

  • 組織的な対応体制
    • 危機管理体制の整備
    • 安否確認
    • 業務命令の伝達と徹底
    • 平時の訓練
  • 災害時に業務を継続する方法(情報システムを有事に利用できるものに再構築)
    • クラウドサービスの利用
    • サーバーの再構築
    • パソコンの持ち出しを許可する
    • 自宅PCの利用とデータ持ち出し
  • 情報犯罪対策
    • デマメール/チェーンメール/拡散希望投稿
    • 標的型攻撃
    • フィッシング
    • 各種詐欺
    • 地震に乗じたウイルスの流通

 併せて、スマートフォンアプリも通じて情報セキュリティに関する緊急情報を通報する新サービスを始める。

 同サービスはiPhone/Android端末へ、ラックが提供するお知らせ・ストリーミングビデオを配信するほか、情報セキュリティに関連する緊急通報サービス機能を提供する。同社セキュリティ監視センター「JSOC」やサイバーリスク総合研究所の調査により、緊急の事案が発生した際、スマートフォンに警告や注意喚起のメッセージが表示される。

 App Store・Android Marketから「LACCO セキュリティ」というアプリがダウンロード可能となっており、「LACCO」でキーワード検索して見つけてほしいとしている。

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(川島 弘之)
2011/3/24 16:02